クレアチニンが高いと言われたら:腎臓を守るためにできる安全な対策
クレアチニンは、体内で生じる老廃物の一つで、通常は腎臓がろ過して尿として排出します。血液検査でクレアチニン値が高い場合、腎臓が通常より負担を受けている可能性があるほか、一時的な要因(脱水など)で数値が上がることもあります。
安心できる点として、クレアチニン高値のケースの中には、水分補給・食事・生活習慣の見直しで改善が期待できるものも少なくありません。ここでは、医療情報の考え方に沿った、現実的で安全性の高い対策をまとめます。
1. 水分摂取を増やす(最も簡単で見落とされがちな対策)
脱水は、クレアチニンが一時的に上がる原因としてよく見られます。十分に水を飲むことで、次のようなメリットが期待できます。

- 腎臓のろ過(排出)機能を助ける
- 血中のクレアチニン濃度が濃くなるのを防ぐ
- 腎臓への負担を軽くする
目安:一日を通してこまめに水分をとり、尿の色が薄い黄色に近づく状態を意識しましょう。
2. タンパク質の「摂りすぎ」を見直す
タンパク質は必要な栄養素ですが、過剰な摂取(特に赤身肉の食べ過ぎや、クレアチン・プロテインなどのサプリ)によって、クレアチニンが一時的に高く見えることがあります。
完全にやめる必要はなく、次の工夫が現実的です。
- 肉の量が多い人は量を少し減らす
- 何日かは鶏肉・魚・豆類など、比較的「軽め」のタンパク源に切り替える
3. 痛み止め(NSAIDs)を自己判断で長期使用しない
イブプロフェン、ナプロキセンなどの**抗炎症鎮痛薬(NSAIDs)**は、使い方によっては腎臓に負担をかけることがあります。
- 過剰使用で腎機能を損ねる可能性がある
- クレアチニン値の上昇につながることがある
医師の指示なく長期間続けて飲むのは避けるのが重要です。
4. 血圧と血糖を整える(腎臓を守る最大の土台)
高血圧や血糖の高い状態は、長期的な腎臓ダメージの代表的な要因です。これらを適切に管理すると、腎臓が安定して働きやすくなり、クレアチニンが悪化しにくくなります。
- 血圧を適正範囲に保つ
- 血糖のコントロールを継続する
5. 腎臓の働きをサポートしやすい食品(自然なサポート)
特定の食品がクレアチニン高値を「治す」わけではありませんが、水分バランスや抗酸化の面から腎臓の健康を支えやすいものはあります。
- きゅうり:水分が多く、塩分が少なめ
- セロリ:体液バランスを整える助けに
- スイカ:水分補給に役立つ
- ブルーベリー:抗酸化成分が腎臓の健康維持を後押し
- レモン:酸のバランスに配慮したい人の選択肢になり得る
6. 塩分を控える(腎臓の負担と血圧に直結)
塩分の摂りすぎは、次の点で不利になりやすいです。
- 血圧が上がりやすくなる
- 腎臓が余分に働く必要が出る
- ろ過機能が落ちやすくなる場合がある
特に以下は塩分が多くなりやすいので注意しましょう。
- 加工食品
- ハム・ソーセージなどの加工肉
- インスタントスープや即席麺
7. 体重管理と「軽めの運動」を習慣にする
無理のない運動は、腎臓に関わる要素を幅広く整えます。
- 血圧の改善に役立つ
- 炎症を抑える方向に働きやすい
- 腎臓への血流(循環)を支える
まずは1日20〜30分の散歩から始めるだけでも十分です。
受診の目安:医師に相談すべきタイミング
次のような状況がある場合は、自己対策だけで判断せず、医療機関で確認することが大切です。
- 検査を重ねてもクレアチニンが上がり続ける
- 足や脚にむくみが出てきた
- 強い疲労感が続く
- 尿の色やにおいが明らかに変化した
- すでに腎臓病の診断を受けている
医師は、原因(脱水、薬剤、食事、慢性腎臓病など)を見極めたうえで、必要な検査や治療方針を提案できます。


