つらい咳で眠れない夜に…やさしいミルクの民間療法
咳が続くと胸や喉が痛くなり、とくに夜になると眠れなくなるほどつらいことがあります。
ここでは、昔から親しまれてきたシンプルな民間療法のドリンクを紹介します。
家にある材料で簡単に作れて、咳をやわらげ、夜の睡眠を助けてくれるとされています。
咳が出るのはなぜ?
咳は、気道や粘膜に刺激が加わったときに、からだがそれを外に出そうとして起こる防御反応です。
気道の粘膜が刺激されることで筋肉がけいれんするように収縮し、その結果「コンコン」という特徴的な音が出ます。
- 最も多い原因は、風邪やウイルスによる上気道感染
- そのほか、たばこの煙、花粉やハウスダストなどのアレルギー
- 排気ガスや粉じんなどの大気汚染も原因になり得ます
ただし、咳はときに重大な病気のサインのこともあります。
1週間(7日)以上咳が続く場合や、息苦しさ・高熱・胸痛などを伴う場合は、必ず医師の診察を受けてください。

その一方で、「咳が出始めたかな?」と感じる初期の段階で、このような自然療法を取り入れてみることには大きな問題はありません。
自然派「咳どめミルクドリンク」のレシピ
用意する材料
- バター:小さじ1
- 牛乳:カップ1杯(約240ml)
- 乾燥セージ:大さじ1
- ローリエの葉:3枚
- はちみつ:小さじ1
- ターメリック(ウコン)パウダー:小さじ1/2
※はちみつは1歳未満の乳児には使用しないでください。
作り方
- 小鍋に牛乳を入れ、乾燥セージとローリエを加える。
- 弱火にかけ、ふつふつと泡が出てきたら、そのまま約2分間ごく弱火で煮る。
- 火を止め、バターを加える。ふたをして、バターが完全に溶けるまでそのまま蒸らす。
- 茶こしやこし器でセージとローリエをこしてから、はちみつ小さじ1とターメリック小さじ1/2を加えてよく混ぜる。
- 就寝前に、あたたかいうちに少しずつ飲む。子どもから大人まで飲むことができる(ただし前述のとおり、乳児にははちみつを使用しない)。
このドリンクに期待できること
このあたたかいミルクドリンクは、以下のようなサポートが期待されています。
- たんをゆるめ、排出しやすくする
- 刺激を受けた気道粘膜をやさしく保護する
- 体を内側から温め、咳による寝苦しさをやわらげる
即効性のある「薬」というより、自然由来の成分で咳のつらさをやわらげ、夜の安眠を助ける「ホームケア」のイメージに近いものです。
材料ごとの働き
セージ(Sage)
セージは古くからハーブ療法で重宝されてきた植物で、
抗菌作用や抗炎症作用があることで知られています。
- セージティーは、のどの痛みや咳、風邪の初期症状ケアに利用されてきた
- ミルクで煮出すことで、乾いた咳(空咳)を落ち着かせるのに役立つとされる
- 気道にたまった粘液をゆるめ、排出しやすくするサポートが期待される
- 寝る前に飲むことで、咳による中途覚醒を減らし、睡眠の質を高める一助になるといわれている
はちみつ(Honey)
はちみつは、世界各地で咳・のどの不快感対策に使われてきた自然の甘味料です。
- とろみが喉の粘膜をやさしく覆い、刺激をやわらげる
- 温かいミルクと組み合わせると、心身ともにリラックスしやすくなる
- 一部の研究では、夜間の咳を軽減するのに役立つ可能性が示唆されている
※再度になりますが、ボツリヌス菌のリスクがあるため、1歳未満の赤ちゃんには絶対に与えないでください。
ターメリック(Turmeric)
ターメリック(ウコン)は、近年「スーパーフード」として世界的に注目を集めているスパイスです。
ミルクと組み合わせた「ゴールデンミルク」という飲み方も広く知られています。
- 代表成分クルクミンには、抗酸化作用・抗炎症作用があるとされる
- はちみつと一緒に摂ることで、体内での吸収がよくなると考えられている
- 他の材料と組み合わせることで、飲み物全体の抗菌・抗ウイルス的なサポート力を高めることが期待される
自然療法のミルクドリンクは、咳が気になり始めたときのセルフケアとして手軽に試せる方法です。
ただし、咳が長引く場合や症状が重い場合は、自己判断に頼りすぎず、早めに医療機関を受診することを忘れないでください。


