朝食の「クセモノ」ブラックプディングとは?
朝食といえば、ベーコンや卵のようなシンプルな一皿を思い浮かべる人が多いでしょう。
そんな定番メニューの横に、好みがはっきり分かれる一品としてよく登場するのが ブラックプディング(血のソーセージ) です。
見た目も名前もインパクトがあり、人によっては興味津々、またある人には少し怖がられる存在でもあります。
では、この血をたっぷり含んだ不思議な「肉製品」とは一体何なのか、どのように作られているのでしょうか。
ブラックプディングはどんな食べ物?
名前が示す通り、ブラックプディングの主役となるのは 血液 です。
世界各地に様々な形やレシピが存在し、総称して「血のソーセージ」「ブラッドソーセージ」と呼ばれています。

血を食べるという発想に抵抗を感じる人もいますが、この製法は非常に歴史が古く、
長い年月をかけて受け継がれてきた伝統的な保存食・肉料理の一種でもあります。
主な原料:なぜ黒くなるのか?
ブラックプディングに使われる血液は、主に次のようなものです。
- 豚の血
- 牛の血
ただし、使用されるのは「とれたての生の血」ではなく、
乾燥させた 乾燥血液(ドライブラッド) であることが多く、これが特有の濃い黒色の元となります。
血液だけではなく、以下のような材料が加えられます。
- 動物性脂肪(ラードなど)
- 穀物(小麦や大麦など)
乾燥血に脂と穀物を混ぜることで、ブラックプディング特有の
もっちりとした食感とコクのある味わいが生まれます。
この組み合わせが、濃厚でスパイシーな風味の土台になっているのです。
深いコクを生むスパイスとハーブ
ブラックプディングの味を決定づけるのは、血や脂だけではありません。
風味を引き立てるために、多様なスパイスとハーブが加えられます。
代表的なものは次の通りです。
- ナツメグ
- クローブ
- ペニーロイヤル
- タイム
- その他、地方や家庭ごとに異なるスパイス
これらの香辛料は、
- 食欲をそそる香りを与える
- 味に奥行きと複雑さを加える
といった役割を担っており、ブラックプディングの豊かな香りと
しっかりとした味わいを作り出しています。
「腸詰め」にする伝統的な製法
材料がすべて計量され、丁寧に混ぜ合わされたら、いよいよソーセージの形に整える工程に入ります。
一般的なブラックプディングは、次のようにして仕上げられます。
- 混ぜた具材を詰める
- 豚の腸を使った天然のケーシング(腸衣) に入れる
- 一定の長さに整え、調理・加熱する
「豚の腸に詰める」と聞くと驚く人も少なくありませんが、
ソーセージ作りの世界では、これは古くから続くごく伝統的な方法です。
ブラックプディングも例外ではなく、
この天然の腸衣を使うことで、独特の食感と見た目が完成します。
長い歴史の中で磨かれてきた、クラシックな製法が今も受け継がれているのです。


