健康

心臓外科医が警告する、体に悪影響を及ぼす4つの有害な食品

長く健康に生きるために避けたい4つの食べ物と飲み物

丈夫で長生きするためには、毎日の食事と飲み物の選び方が大きなカギを握ります。特別な例外はあるとしても、多くの人にとって「バランスのよい食生活」を保つことは欠かせません。

TikTokで人気の心臓外科医、ジェレミー・ロンドン医師は、動画の中で「健康のためにはできるだけ避けるべき」だと考える4つの食品・飲料を紹介しています。ここでは、その内容と背景にある健康リスクを整理して解説します。


1. ファストフード:おいしいけれど危険な「インスタント食」

ロンドン医師が最初に名指しするのは、ハンバーガーやフライドチキン、ポテトなどのファストフードです。彼はこれらを「とりあえず食べられるだけのもの」と表現し、本来の意味での栄養価が乏しいと指摘しています。

心臓外科医が警告する、体に悪影響を及ぼす4つの有害な食品

ファストフードの問題点として、以下のような点が挙げられます。

  • カロリーが非常に高い
  • 食物繊維やビタミン、ミネラルが少ない
  • 加工油脂やトランス脂肪酸が多い
  • 精製された炭水化物が中心
  • 化学調味料や保存料、着色料などの添加物が多い

アメリカの学術誌「American Journal of Lifestyle Medicine」によると、多くのファストフードには過剰なコーンシロップや砂糖、人工甘味料、塩分、人工着色料などが含まれており、これらは肥満、心血管疾患、糖尿病などのリスク増加と関連していると報告されています。

便利でおいしい一方で、日常的に摂り続けると心臓の健康や全身のコンディションを確実に損ないやすいカテゴリーだと言えます。


2. 炭酸飲料:医師が「液体の死」と呼ぶ理由

ロンドン医師は、砂糖入りの炭酸飲料もダイエットソーダもまとめて「液体の死(aqueous demise)」とまで呼び、強く避けるよう勧めています。

砂糖入り炭酸飲料のリスク

一般的なソーダ類には、1缶で一日に推奨される量を大きく超える砂糖が含まれていることも珍しくありません。これにより、次のような健康問題が引き起こされやすくなります。

  • 肥満
  • インスリン抵抗性の悪化
  • 2型糖尿病のリスク上昇
  • 脂肪肝や心血管疾患のリスク増加

UCLA Healthの報告では、1日たった1本のソーダでも、2型糖尿病を発症する可能性が有意に高まると指摘されています。

ダイエットソーダも「安全」ではない

カロリーゼロや砂糖不使用をうたうダイエットソーダも、無条件に健康的とは言えません。研究では、以下のような影響が示唆されています。

  • 人工甘味料による食欲増進
  • 腸内細菌叢(マイクロバイオーム)の乱れ
  • 代謝機能への悪影響
  • 結果的に肥満や糖代謝異常を招く可能性

つまり、砂糖入りでもダイエットでも、炭酸飲料は健康的な飲み物とは言い難く、「できるだけゼロに近づける」選択が、長期的な心臓と代謝の健康のためには望ましいと言えます。


3. 乳製品:イメージほど「健康食品」とは限らない

牛乳やチーズ、ヨーグルトといった乳製品の是非は、栄養学の世界でも議論が続いているテーマです。ロンドン医師は、「人間は乳児期を過ぎてから、しかも他の動物の乳を飲み続ける唯一の生き物だ」という点を挙げ、その自然さに疑問を投げかけています。

Physicians Committee for Responsible Medicine(責任ある医療のための医師委員会)は、乳製品について次のように指摘しています。

  • アメリカの食生活における主要な飽和脂肪の供給源のひとつ
  • 冠動脈疾患(心臓病)、2型糖尿病、アルツハイマー病などのリスクに関与

飽和脂肪の摂り過ぎは、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を上昇させ、動脈硬化を進める要因となります。

一方で、脂肪分を抑えた乳製品がカルシウムやタンパク質の供給源として役立つ可能性を示す研究もあり、科学的な結論はまだ完全には出ていません。ただし、ロンドン医師をはじめ一部の専門家は、「健康リスクを最小限にするには、乳製品は控えめにするか、可能であれば避ける選択も検討すべき」としています。

植物性ミルク(オーツミルク、アーモンドミルク、豆乳など)やカルシウム強化食品を組み合わせれば、乳製品に頼らなくても必要な栄養を補うことは十分可能です。


4. アルコール飲料:全身の細胞にとっての「明確な毒」

最後にロンドン医師が取り上げるのが、ビール、ワイン、蒸留酒などのアルコール飲料です。彼はアルコールを「私たちの体のすべての細胞にとって、疑いなく有害な物質」と表現しています。

世界保健機関(WHO)はアルコールを、アスベストやタバコと同じ「グループ1の発がん性物質」に分類しています。これは、人間に対して発がん性があることを示す十分な証拠があるという意味です。

アルコール摂取に関連するリスクには、次のようなものがあります。

  • 各種がん(口腔、咽頭、食道、肝臓、乳がんなど)のリスク増加
  • 肝機能障害・肝硬変
  • 高血圧や心血管疾患の悪化
  • うつ・不安などメンタルヘルスへの影響
  • 依存症のリスク

がん専門の栄養士ニコール・アンドリュース氏や医師ワッカス・タイ氏など、多くの腫瘍学の専門家も、「少量であってもアルコールは健康リスクを伴うため、可能なら完全に避けるのが望ましい」という立場を示しています。

一時期「適量のワインは心臓に良い」という説が広まりましたが、最新の研究では、そのわずかなメリットよりも、がんやその他の病気のリスクの方が大きいとする見方が主流になりつつあります。


心臓外科医が推奨する「選ぶべき食事」と生活の方向性

ロンドン医師のメッセージは、「何を食べないか」が心臓の健康や全身のコンディションを大きく左右する、というシンプルで力強いものです。

  • ファストフード
  • 砂糖入り・ダイエットにかかわらず炭酸飲料
  • 乳製品(特に高脂肪のもの)
  • アルコール飲料

これらを一度に完全にやめるのは難しく感じるかもしれません。しかし、頻度を減らし、量を抑え、より健康的な選択肢に置き換えていくだけでも、長期的には大きな違いにつながります。

代わりに増やしたい食品・食事パターン

アメリカ心臓協会(American Heart Association)は、心臓病や慢性疾患のリスクを下げる食事として、次のようなパターンを推奨しています。

  • 野菜:特に緑黄色野菜、色の濃い野菜を毎日たっぷり
  • 果物:ジュースではなく丸ごとの果物を選ぶ
  • 全粒穀物:玄米、オートミール、全粒粉パンなど
  • 豆類・レンズ豆:植物性タンパク質と食物繊維の優れた供給源
  • ナッツ・種子類:食べ過ぎに注意しながら、少量を継続的に
  • 良質な脂肪:オリーブオイルやアボカド、脂ののった魚など

こうした「植物性食品を中心とした食事」に切り替えることで、心臓の健康を守りながら、糖尿病や認知症、がんなど多くの慢性疾患のリスクを同時に下げることが期待できます。


まとめ:意識的な選択で「長く、強く、生きる」

ロンドン医師の提言は、私たちが日々何気なく口にしているものが、心臓の健康と寿命にどれほど大きな影響を与えているかを、改めて考えさせてくれます。

  • 高カロリー・低栄養なファストフード
  • 砂糖や人工甘味料たっぷりの炭酸飲料
  • 飽和脂肪の多い乳製品
  • 発がん性のあるアルコール

これらを「当たり前の選択」として続けるか、それとも少しずつでも手放していくかは、自分自身の未来の健康への投資と言えます。

野菜や果物、全粒穀物、豆類を中心とした食事にシフトし、水やハーブティーをメインの飲み物にすることで、心臓にやさしいライフスタイルへと一歩踏み出すことができます。日々の小さな選択の積み重ねが、より長く、より健康で、活力ある人生につながっていきます。