夏の始まりにぴったりの伝統ドリンク「トランダフィラータ」
夏が近づくと、ルーマニアでは季節を感じられる自家製ドリンクを楽しむ人が増えます。なかでも特に愛されているのが、トランダフィラータと呼ばれる伝統的なバラの花びらレモネードです。華やかな香りとやさしい味わいが魅力で、暑い日に心も体もすっきりさせてくれます。
最近では、あるおばあちゃんがこの飲み物の昔ながらの作り方を紹介し、大きな注目を集めました。代々受け継がれてきた大切なレシピを、ひとつひとつ丁寧に実演したことで、多くの人の心をつかんだのです。
使う材料はとてもシンプル。それでも、少し時間をかけて発酵させることで、自然な微炭酸と花の香りが楽しめる特別な一杯に仕上がります。暑い季節にぴったりの、手作り発酵ドリンクです。

材料
- 新鮮なバラの花びら
- 香りがよく、農薬のかかっていないもの
- 小さめのレモン 6〜7個
- または大きめのレモン 3〜4個
- 砂糖 1kg
- 米 大さじ2
- ろ過した水
作り方
おばあちゃんはこう話します。
「トランダフィラータは、エルダーフラワーのレモネード“ソカタ”と同じように作るの。ただし、エルダーフラワーの代わりにバラの花びらを使うのよ。」
さらに、こんなこだわりもあります。
「花びらは香りがよくて、色もきれいなものを丁寧に選ぶの。」
1. バラの花びらを準備する
花びらをやさしく洗い、大きめのガラス瓶に入れます。香りをしっかり楽しむためにも、できるだけ新鮮なものを使うのがおすすめです。
2. レモンを加える
レモンを薄くスライスし、花びらの上に重ねて入れます。果汁を絞る必要はありません。時間がたつにつれて、自然に果汁が広がっていきます。
3. 砂糖と米を入れる
砂糖1kgと米大さじ2を加えます。
この米とレモンが自然発酵を助け、飲み物にほんのりとした発泡感を与えてくれます。
4. 水を注ぐ
瓶がほぼいっぱいになるまで、ろ過水を注ぎます。材料全体がしっかり浸かるようにしましょう。
5. 自然発酵させる
瓶の口は、小さな皿や布で軽く覆います。直射日光の当たらない屋外、たとえばベランダや東屋のような涼しい場所に置き、3〜4日ほど発酵させます。
- 1日1回、軽くかき混ぜる
- 日陰で保管する
- 香りと泡立ちの変化を確認する
6. 味を見てボトルに移す
香りが立ち、軽くシュワッとしてきたら飲み頃です。液体をこしてボトルに移し、冷蔵庫で冷やします。よく冷えた状態で飲むと、より爽やかさが引き立ちます。
このレシピが特別な理由
トランダフィラータは、単なる夏の飲み物ではありません。これはルーマニアの食文化を映す伝統レシピであり、家庭の記憶や世代を超えた知恵が詰まった一杯です。
- 自然発酵によるやさしい炭酸感
- バラの花びらが生み出す上品な香り
- 昔ながらの知恵を受け継ぐ家庭の味
こうした要素が重なり合い、他にはない本格的な夏の手作りドリンクになります。
暑い日に楽しみたい、香り豊かなバラのレモネード
材料が少なく、手順も難しくないため、トランダフィラータは自宅でも気軽に作れます。少し待つだけで、自然の恵みを感じる爽やかな発酵飲料が完成します。
冷蔵庫でしっかり冷やしたバラの花びらレモネードは、暑さを和らげたいときや、特別なリフレッシュを求めるときに最適です。伝統の味わいを、自分のキッチンでゆっくり楽しんでみてください。
作り方動画も近日公開
工程を目で見ながら確認したい方のために、作り方を紹介する動画もまもなく公開予定です。実際の手順を視覚的に追いながら、伝統的なトランダフィラータ作りをよりわかりやすく学べます。


