ホテルで寝るときは「バスルームの電気」をつけっぱなしにすべき理由
旅慣れた旅行者から、長年フロントに立つホテルスタッフまで、口をそろえてすすめる習慣があります。
それは「ホテルやゲストハウスで寝るときは、バスルームの電気をつけたままにしておく」こと。
一見ささいなことに思えますが、この小さな工夫にはいくつものメリットがあり、非常時には命を守る助けになることさえあります。
ここでは、ホテルやモーテルで寝る際にバスルームの明かりをつけっぱなしにしておく主な利点を紹介します。

1. 非常時への備えになる
見知らぬホテルで災害やトラブルが起きたとき、バスルームの明かりは「即席の避難灯」として役立ちます。
- 事故や地震
- 火災報知器が鳴ったとき
- 不審者が部屋に侵入しようとしたとき
こうした予期せぬ状況で、完全な暗闇の中から出口を探すのは非常に困難です。慣れない部屋の構造に加え、恐怖やパニックで冷静さを失えば、スマートフォンやスイッチを探すだけでも貴重な時間を浪費してしまいます。
バスルームから漏れる光があれば、部屋の向きやドアの位置を直感的に把握しやすく、すばやく安全な場所へ向かう助けになります。
誰もトラブルに遭いたくはありませんが、「万が一」に備えておくに越したことはありません。
2. 不安や恐怖心をやわらげる
慣れない場所で眠るのが苦手な人や、暗闇が少し怖いと感じる人にとって、バスルームの灯りは心強い存在になります。
バスルームの電気は、部屋のメインライトほど明るくないため、
- 眠りを妨げない程度の明るさで
- 「完全な真っ暗」を避けて
- 不安感や緊張をやわらげる
といった効果が期待できます。
自宅とは違う環境では、音や気配に敏感になり、ちょっとしたことで夜中に目が覚めてしまうこともあります。
ほんのり明かりがあるだけで、空間が把握しやすくなり、「ここは安全な場所だ」という安心感を得やすくなります。
3. 眠りの質を保ちやすい
真っ暗な環境で眠れない人にとって、常夜灯やスタンドライトは明るすぎてまぶしいことがあります。
そんなとき、バスルームの電気をつけてドアを少しだけ開けておく方法は、ホテルで使えるちょうどよい「簡易ナイトライト」です。
- 部屋全体がうっすら明るくなる
- 直接目に光が入りにくい
- リラックスしやすく、眠りに入りやすい
といった点で、寝つきの悪さを感じる人には特におすすめです。
また、夜中に目が覚めたとき、真っ暗だと
- スイッチやスマホを探す
- トイレの場所を手探りで確認する
といった動作が必要になり、その過程で完全に目が冴えてしまうことがあります。
あらかじめ薄明かりがあれば、必要以上に覚醒してしまうことを防ぎ、再び眠りにつきやすくなります。同室者がいる場合も、急に明るい照明をつけて相手を起こしてしまう心配が減ります。
4. 防犯面での安心につながる
特に一人で宿泊しているとき、夜間はいつも以上に警戒心が高まるものです。
そんなとき、バスルームの明かりをつけておくことが、ささやかな防犯対策になります。
部屋の中に灯りが見えていれば、
- 「まだ起きているかもしれない」
- 「中に人がいる」
と周囲に印象づけることができ、悪意をもった人物の侵入意欲をそぐ効果が期待できます。
もちろんこれだけで完全に安全が保証されるわけではありませんが、「狙われにくい部屋」にしておくという意味では有効な工夫のひとつです。
5. 部屋の把握がしやすく、転倒事故を防げる
初めてのホテルでは、部屋のレイアウトや家具の位置に慣れていないため、暗闇の中で歩くと予想外のところでつまずく危険があります。
バスルームの灯りをつけておけば、
- 夜中に水を飲みに起きたとき
- もう一枚毛布や上着を取りに立ち上がったとき
- トイレに行くとき
などに、床や障害物が見えやすくなります。
特に、スーツケースやバッグを床に開いたまま置く習慣がある人は要注意です。
暗いままだと荷物に足を引っかけて転倒したり、角に足をぶつけたりするリスクが高まります。
ほんの少しの明かりを確保するだけで、このような小さなケガやトラブルをかなり減らすことができます。
まとめ
ホテルやゲストハウスで寝る前に、バスルームの明かりをつけっぱなしにしておくことは、
- 非常時の避難を助ける
- 不安や緊張をやわらげる
- 眠りの質を保ちやすくする
- 防犯面での安心感を高める
- 転倒などの小さな事故を防ぐ
といった、さまざまなメリットにつながります。
電気をひとつつけておくだけの、簡単でコストもほとんどかからない工夫です。
これからホテルに泊まるときは、「寝る前にバスルームの電気をつける」という習慣を、旅の安全対策のひとつとして取り入れてみてください。


