健康

じゃがいも水:その用途と薬効

じゃがいも水の使い方と期待できる薬効・健康メリット

料理の下ごしらえでゆでたじゃがいもから出るゆで汁や、すりおろしたじゃがいもから出る水分は、ふだん何気なく捨ててしまいがちです。ところが、この「じゃがいも水」には古くから民間療法として利用されてきた、さまざまな健康・美容へのメリットがあるとされています。
消化をサポートし、肌トラブルをケアし、髪にうるおいを与えるなど、上手に取り入れることで役立つ場面は少なくありません。

ここでは、じゃがいも水とは何か、その基本的な作り方、内側からと外側からの主な活用方法と注意点をまとめて解説します。

じゃがいも水:その用途と薬効

じゃがいも水とは?

「じゃがいも水」とは、じゃがいもをゆでたときに出るゆで汁、または生のじゃがいもをすりおろして搾ったジュースを指します。
普段は捨ててしまうことが多いものの、以下のような栄養素が含まれているとされています。

  • カリウム・マグネシウム・リン・鉄分などのミネラル
  • 消化を助ける酵素
  • 抗酸化物質
  • ビタミンB群
  • ビタミンC など

じゃがいも水の取り方には、大きく分けて次の2種類があります。

  • ゆで汁タイプ(加熱):皮付きのじゃがいもを水で煮て得られる液体
  • 生搾りタイプ(非加熱):生のじゃがいもをすりおろし、布などで絞って得られるジュース

どのような効果を期待するかによって、飲用(内服)と外用(肌・髪などへの塗布)を使い分けるのが一般的です。


レシピ1:内服用・ゆでじゃがいも水

材料

  • 皮付きのじゃがいも 中2個(よく洗う)
  • 水 1リットル

作り方

  1. じゃがいもを皮付きのまま、食べやすい大きさの中くらいの角切りにする。
  2. 鍋に1リットルの水とじゃがいもを入れ、中火〜弱火で25〜30分ほどゆでる。
  3. 火を止めて粗熱を取り、目の細かいこし器などでじゃがいもを取り除く。
  4. 得られたゆで汁を清潔なガラス瓶などに入れて保存する。

飲み方の目安

  • 朝起きてすぐの空腹時、または食事の前にコップ1杯を飲む。
  • 7〜10日間ほど続けるのが一つの目安。
  • 飲みにくい場合は、レモン汁を数滴加えると風味がよくなる。

レシピ2:生じゃがいも水(ジュース)による集中ケア

より集中的なケアをしたいときに利用されるのが、生のじゃがいもを使ったジュースタイプです。

材料

  • 生のじゃがいも 1個(可能であれば有機栽培のもの)
  • 水 半カップ程度

作り方

  1. じゃがいもの皮をむき、傷んだ部分を取り除く。
  2. おろし金で細かくすりおろす。
  3. すりおろしたじゃがいもを清潔なガーゼや布で包み、しっかりと絞ってジュースを抽出する。
  4. 抽出したジュースに水を半カップ加えてよく混ぜ、その場で飲む。

飲み方の目安

  • 朝の空腹時に1杯飲む。
  • 連続して5日間ほど続ける。
  • それ以上長期間続ける場合は、医師や専門家に相談してから行う。

レシピ3:外用のためのじゃがいも水

肌や髪のケアなど、外からのアプローチにもじゃがいも水は用いられます。

材料

  • 生のじゃがいも 1個
  • 水 1カップ

作り方

  1. じゃがいもの皮をむいて適当な大きさに切る。
  2. ミキサーにじゃがいもと水を入れ、なめらかになるまで撹拌する。
  3. ガーゼやこし器でしっかりとこして液体だけを取り出す。

外用での使い方

  • 肌のケア

    • シミ、日焼けによる炎症、軽い火傷跡、ニキビなど気になる部分に、コットンやガーゼに含ませてやさしく塗布する。
  • 頭皮・髪のケア

    • シャンプー前の乾いた頭皮にじゃがいも水をマッサージしながら塗布する。
    • 20分ほど置いてから、ぬるま湯でしっかり洗い流し、いつも通りシャンプーする。
  • 手足の疲れケア

    • ぬるめのじゃがいも水を洗面器や桶に入れ、手や足を浸して15分ほどリラックスする。

じゃがいも水に期待される主な効果・効能

※以下の内容は、伝統的な民間療法に基づく一般的な情報であり、効果には個人差があります。医療行為や診断に代わるものではありません。

  • 自然な抗炎症作用が期待される

    • 関節のこわばりや軽い炎症、胃のムカつき、軽度の火傷や腫れのケアに役立つとされる。
  • 血圧バランスのサポート

    • カリウムを含み、塩分(ナトリウム)の取り過ぎによるバランスを整えるのに役立つ可能性がある。
  • 消化機能のサポート

    • 胃酸過多、逆流、胸やけ、胃潰瘍の不快感などをやわらげる働きが期待される。
  • デトックスサポート

    • 肝臓・腎臓の働きを支え、血液をクリーンに保つ一助になるとされる。
  • 便通のサポート

    • 穏やかな天然の緩下作用があり、便秘対策として利用されることがある。
  • 胃炎ケアへの活用

    • 特に空腹時に飲むことで、胃粘膜をやさしく保護すると言われている。
  • 高保湿で肌をうるおす

    • 乾燥肌や敏感肌、赤ら顔(ロザケア傾向)の人のスキンケアに利用される。
  • クマ・目の下のむくみ対策

    • 冷やしたじゃがいも水をコットンに含ませて目元にのせると、むくみやくすみを和らげるとされる。
  • シミ・色素沈着・傷跡のケア

    • 定期的に使うことで、肌のトーンを均一にし、跡を目立ちにくくする効果が期待される。
  • 髪を強くし、抜け毛対策に

    • 頭皮環境を整え、髪の成長を助け、抜け毛を抑えるサポートが期待される。
  • 自然なツヤ出しコンディショナーとして

    • 髪に艶としなやかさを与える天然のリンスのように使われる。
  • 日焼け後のケア

    • 軽い日焼けでダメージを受けた肌を落ち着かせ、回復を助けるとされる。
  • LDLコレステロールの低下サポート

    • 食生活の一部として取り入れることで、悪玉コレステロール値の改善に寄与するとされる。
  • 血糖値コントロールの補助

    • 適量・適切な方法で摂取することで、血糖値管理をサポートすると言われる。
  • 免疫力サポート

    • ビタミンCなどにより、体の防御機能を支える働きが期待される。
  • 関節痛の緩和

    • ぬるめのじゃがいも水を湿布のように使うと、関節の違和感を和らげるとされる。
  • 傷の回復促進

    • 細胞の再生をサポートし、治りを早める働きがあると伝えられている。
  • むくみ・水分代謝へのアプローチ

    • 穏やかな利尿作用により、体内の余分な水分を排出しやすくする。
  • 腎機能のサポート

    • 腎臓の働きを助け、老廃物の排出を促すサポートが期待される。
  • 神経系を落ち着かせる

    • ビタミンB群などにより、ストレスや不安感の緩和に役立つ可能性がある。
  • 肌のトーンアップ

    • 肌色を明るく整え、全体的な印象をクリアに見せる目的で使われる。
  • 自然なエネルギー源

    • 緩やかに吸収される炭水化物が含まれ、持続的なエネルギー補給に役立つ。
  • ニキビ対策

    • 炎症を抑え、毛穴の汚れをやさしく取り除く目的で利用される。
  • 糖尿病ケアの補助

    • 医師の指導のもと、食事管理の一部として慎重に取り入れられる例がある。
  • 手足の疲労回復

    • 手足の筋肉疲労やだるさを和らげ、リフレッシュ目的での足湯・手湯に使われる。

じゃがいも水に含まれる主な成分と特徴

  • ビタミンC

    • 免疫機能の維持やコラーゲン生成に関わり、肌のハリや弾力を支える。
  • ビタミンB群

    • 神経系の健康、エネルギー代謝、ストレス耐性のサポートに重要。
  • 抗酸化物質

    • 活性酸素から細胞を守り、老化や生活習慣トラブルの一因となる酸化ダメージを抑える働きが期待される。
  • ミネラル(カリウム・マグネシウムなど)

    • 心臓や筋肉の正常な働き、血圧バランスの維持などに欠かせない。
  • 自然なアルカリ性

    • 酸性に傾きがちな食生活を補い、体内のpHバランスを整える一助になるとされる。
  • 消化酵素

    • 食べ物の分解を助け、栄養素の吸収をスムーズにするサポートが期待される。

使用時の注意点と禁忌

じゃがいも水は手軽な自然派ケアとして人気ですが、安全に活用するために以下の点に注意してください。

  • 長期連用しない

    • 自己判断で10日以上続けて飲まないようにし、必要であれば医師や専門家に相談する。
  • 緑色・芽の出たじゃがいもは絶対に使用しない

    • ソラニンなどの有毒成分が増え、中毒の危険がある。必ず芽や緑色の部分は避け、状態の良いじゃがいもだけを使う。
  • 腎疾患がある場合は要相談

    • カリウム制限が必要な腎臓病などがある人は、摂取前に必ず専門医に相談する。
  • 外用前にはパッチテストを行う

    • 腕の内側など目立たない場所に少量を塗り、赤みやかゆみ、かぶれが出ないか24時間ほど様子を見る。異常があれば使用を中止する。

まとめ

じゃがいも水は、身近な食材であるじゃがいもから簡単に作れる、低コストで実践しやすい自然療法の一つです。
消化のサポートや免疫力の維持、肌・髪のケア、むくみ対策など、内側と外側の両面から健康と美容を支える手段として活用されています。

ただし、あくまでも補助的なセルフケアであり、医師による診断や治療の代わりにはなりません。正しい知識と適切な期間・量を守り、自分の体調と相談しながら、日々の健康習慣の一つとして上手に取り入れていきましょう。